正しい箸の持ち方ができるようになる年齢って?
メルマガ読者様から、
こんなお悩みをいただきましたので、
ご紹介いたします。
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4歳の娘の食事ですが、食べ方が汚く、食べこぼしが多いんです。
今だに箸は使えず 主にトレーニング箸を使っています。
スプーン、フォークも使いますが、とにかくすぐに手で食べようとするんです。
それがすごく気になって、「手で食べない!」「こぼさない」「なんでそんな汚い食べ方をするの?」と
ガミガミ言ってしまいます。
4歳くらいではまだ手がでるのは普通なのでしょうか?
箸やスプーン、フォークだけで食べることを求める私がいけないのでしょうか?
ちなみに、お箸で食べられるようになるのは平均で何歳くらいからですか?
4歳だったらもう普通に使えるものなのでしょうか?
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まず、
乳幼児、幼児の手の骨には特徴があります。
手には手首を支える『手根骨』という骨が、あります。
『手根骨』は、乳幼児期はもちろん、乳児でも未完全なんです。
全ての『手根骨』の骨化するのは、男の子10~11歳、女の子7~8歳。
この年齢になって初めて『手根骨』がレントゲン写真で認められ、大人と同じだけの『手根骨』が出揃うそうです。
つまり、
幼児期はこの『手根骨』の発達が未熟で、手首のコントロールが上手にできない。
手首が未成熟な小学生までは、スポーツにしても、ピアノにしても、運筆にしても、適切な運動強度で行う事が大事です。
4歳では、お箸がうまく持てなくて
当たり前なんですよ~^^
では、
いつ頃からお箸で上手に食べられるか。
私の書道教室では、
簡単な脳トレ体操やお箸の持ち方もやります。
文字を書くにも、
お箸を上手に使うのも、
まずは、手先、指先をコントロールできなくてはなりません。
では、手先指先はどこがコントロールするのでしょうか?
そう、
指先ではなく、
忍耐力や柔軟性などの心でもなく、
『脳』なんです。
脳を鍛いこなせないと、
上手く鉛筆とお箸は持てません。
ですから、
鉛筆、お箸の本格的な指導は
6歳ころを目安に行っていきます。
それまでは、
ガミガミ言わない!!
まずは、
楽しく書く!
楽しく食べる!
自分はできる!
やりたい!を育むことが重要です。
幼い時に、
意欲的に手指を動かし、
活動していれば、簡単に身につけられますのでご心配なく。
一番困るのは
「どうせ、自分はできない」と思っている場合です。
お子さんにこの気持ちが育ってしまうと、時間がかかります。
だから、
どうかママたち、
ガミガミ言うのだけはやめましょう。
ガミガミ言っても、
意味がない
効果がない、
くたびれるだけと心得ましょう。
まずは、
離乳食が始まったら、自らつかみ食べ、スプーンなどを使って意欲的に自分で食べる事へのよろこびを感じられるようにしましょう。
アーンと口を開けて、食べさせてもらってばかりしていると、上手に食べられなくなるばかりか、食べる意欲すらなくなり、「食」への興味関心を育てられずに食事面でのトラブルへと発展してしまいがちです。
だから、
「汚さないで!」ではなく、
「上手に食べているね」と意欲をどんどん認めていきましょう。
そして、
3歳ころをめどに、
上手に道具を使って食べることへ意識を向けさせ、
5,6歳の頃に正しい持ち方、食事のマナーについても伝えていきましょう。
手の指は「突き出た大脳」と言われています。
脳の発達に大切な、その指を使って食べることは、知的な発達にもつながります。
時期が来てきちんとサポートしてあげれば、必ずきれいに食べることができます。
だから、ママたちには、
ぜひ、先を見越した子育てをしていただきたいなと思っています。
できない指摘ではなく、
できている部分を褒める。
一般と比較するのではなく、
お子さまの成長をよく観察し、
できない事だけ手伝ってあげるスタンスが
乳幼児期にはとても重要です。
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